中国語を学ぶメリットをしっかり認識することが、学習に対するモチベーションを維持し高めるために最も重要だと思います。私はどちらかというと必要に迫られてしぶしぶ学習を開始したクチですが、今ではそれが運が良かったことだと思っています。中国語ができるメリットが高まってきたからです。
中国の高度発展期に合わせて1990年代中盤から2010年代初旬までに日本の企業の中国進出が相次ぎ、中国語ブームが高まりましたが、その後やや沈静化したと思います。しかし本当の需要はこれからだと思います。私が子供の頃は「これからは英語だ。英語を勉強すればチャンスが広がる」と言われました。私はそれを中国語に置き換える時期が来ていると考えています。それは、経済大国となった中国が今後も発展して将来は世界をリードするようになると考えられるからです。日本にいた時は分かりませんでしたが中国に住むとそれがリアルに感じられます。その観点から大きく二つのメリットがあります。
一つ目は活動範囲が広がることです。中国語を使う人の数は元々多く、中華圏以外でもシンガポールやマレーシアなどの東南アジアや各国のチャイナタウンなどで広く使われていて、13億人強と言われます。二番目のスペイン語の約4.5億人、三番目の英語の約4億人と比べて圧倒的に多いです。中国が発展する前は数が多いだけで重要視されませんでしたが、今では多くの人が学び活用する言語になっているため、英語のような共通言語になりつつあります。中国語ができると活動範囲が中華圏と東南アジアに広がります。更に共通言語化の進展により他の地域でも使えるようになります。最近ではヨーロッパでも通じるようになってきたと聞きます。
二つ目はチャンスが広がることです。中国は政治面で日本と対立することが多い一方で、日本を先進国としてベンチマーキングしており、2021年にはあらゆる分野で日本を追い越すことを目標にしています。科学技術の領域でもAI大国になることを目指しており、高度な技術知識を持った若い人材が大量に育ってきています。明確な目標を掲げて、巨大なマーケットと先進科学技術を持つ国、それがすぐ隣に存在するのに交流しない手はありません。一方の日本は少子高齢化の進展で経済を維持するのは難しくなり、自然と観光立国へと向かうと思います。日本には豊かな自然と趣のある文化、おもてなしの心があり、世界中の人から愛されていますので、観光産業は大いに発展すると思います。そしてさらに多くの中国人が来日するようになるので、日本にいても中国語が話せるメリットは大きくなります。日中互いの利点を活かして共に発展していきたいものです。
そんな有益な中国語を、同じ漢字文化を持つ日本人は他国の人より簡単に習得できるのです。やらねば損だと素直に思います。
一方、ツイッターで有識者の方々から以下のような利点を紹介して頂きました。参考になさって下さい。新たな気づきが沢山ありました。
欧米人への英語コンプがなくなる、おおらか元気になれる、中華圏以外でも通じる、美味しい中国ローカル料理が食べられる、古代中国の英知を学べる、互いに交流できる、思考のスケールが広がる、漢字圏で比較的簡単に習得できる