愛すべき老中国 マッサージ

現在でも日本よりはずっと多いですが中国にはマッサージ屋さんがたくさんあります。特に長春ではいたるところにマッサージ屋さんがありました。マッサージ師もたくさんいて夕方にの道具を持って出勤している姿をよく見たものです。そんな状況なので出張マッサージも気軽にできました。私もお酒を飲んだ後によくマッサージに来てもらっていました。詐欺も多いので個人のマッサージは危険です。だから少し高いけどホテルを通して注文していました。身体には良くないですが酔っ払ってマッサージしてもらうのは至極の気持ちよさでした。マッサージ師とおしゃべりすることで中国語力を向上しようという狙いもありました。

ある日例によってお酒を飲んだ後にマッサージに来てもらいました。気のいいおじさんのマッサージ師で「長春には何をしに来たの?」などと話しながら足を揉み始めました。その時はかなり疲れて酔っていたので足揉みがいつもに増してすごく気持ちが良く、あっという間に眠ってしまいました。気がつくとおじさんにトントンと肩を叩かれています。「終了時間になりましたよ。どうしますか?」

私は足の裏を一二回揉まれてその後すぐに記憶をなくしたのでマッサージをしてもらった満足感がなく、「せっかくお金を払ったのにちっとも満足感がない。しかもこのおじさん、私が寝ている間全く何もしてなかったのではないか?」と疑惑の念を持ちました。

そこで、このおじさんがちゃんと時間いっぱいマッサージをしているのか寝たふりをして確かめてやろうと思いました。延長をお願いしておじさんの前にへ足を投げ出しました。ところが足の裏を一二回揉まれるとまたすぐに強烈な眠気が襲ってきて、気がつくとまたおじさんがトントンと肩を叩いていました。

あまりに悔しいので今度こそ!と再延長をおじさんに申し出たのですが、おじさんの方から「お客さんどうせ寝てしまうんだし、マッサージやりすぎると体に良くないですよ」と諭されてしまいました。

結構なお金を払ったのに全く満足感がない残念なマッサージでした。

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