言語密度は同じ情報を伝えるのに必要な字数(情報量÷字数)で表しますが、中国語はその高さがトップクラスです。ある方の検証によると英語に対して日本語は約2.1倍、中国語はなんと約3.2倍ということでした。映画やドラマで表示される中国語と英語の字幕の併記を見るとよく分かりますが、中国語は英語に比べて圧倒的に文章が短いです。文字自体が意味を持つ漢字を使っているので文字数が少なくても情報量が多いのです。日本語の言語密度が高いのも漢字によるものでしょう。韓国語も高い部類に入るそうです。更に中国語は簡体字の発明によって書き易くなったので、読み書きで意図を伝えるのに最強の言語といえるでしょう。
話し言葉では、一つの音節で伝える情報量が多いのは英語です。中国語も多い方です。圧倒的に少ないのはなんと日本語だそうです。だから同じ内容を伝えるのに日本語は英語や中国語に比べて多くの言葉を費やす必要があります。だから日本人は早口でしゃべる人が多いそうです。ただ面白いのは、一定時間に伝達される情報量、つまり「音節当たりの情報量×速度」を計算すると、どの言語もほぼ同じになるそうです。人間の脳の処理能力に関係するのではないかといわれています。
中国語は全方位的に情報伝達効率が高いスーパーランゲッジだといえます。情報化社会が進展するにつれてその機能は優位に働くと思います。下にAmazonのオーディオブック無料体験サービスを紹介します。このような音声での情報伝達や動画化が進むにつれてますます存在感を増してくると思います。
ただ、中国語の知識が深い方から反対意見も頂きました。「中国語は高度な孤立語なので、理解するときに脳内でテンスやアスペクトや格などを補わないと理解しにくいので、意味が曖昧になったりするケースが多くて脳が疲れます。正確に言いたいことを述べる場合、中国語は驚くほど文が長くなり、極めて能率が悪いです。」とのことでした。また「中国語の効率は日本語より低いと思います。中国語は論理的な部分が弱いです。また、曖昧さを補うためにいろんな限定が必要なので、中国人同士でも中国語を通じないこともよくあります。」とのこと。高度に正確さを求める場合は事情が違うようです。