「書籍」カテゴリーアーカイブ

同じテキストをやり込む(★★★)

私はこれまでにいろいろなテキストや参考書を買い漁ってきました。それぞれにいろいろな工夫がなされていて一長一短あります。それはそれで楽しいし、書籍を揃えることによって「こんなに勉強しているぞ!」というズレた達成感を覚えて満足したりしていました。ただ、こう言ってしまうと身もふたもないですが、HSK6級及第点レベルの兼業学習者であれば、きちんと作られた書籍でありさえすればそれをしっかりやれば十分だと実感しています。むしろあれやこれやといろんな書籍を眺めていたのでは集中ができず、知識が定着しないように思います。もちろん自分に合う/合わないはありますから、内容を確認した上で数冊を厳選し、その書籍のどこに何が書いてあるかが頭に浮かぶくらいやり込むことが最も重要で、習得の近道だと思います。

「書籍のご紹介」のコラムに私が使ってみて良かったと思った書籍を載せています。学習初心者で何から始めたらいいか分からない人には参考にして頂けるのではないかと思います、例えばこの中からご自分の観点で数冊を厳選して、やり込んで頂ければどうかと思います。もちろん、更に上級を目指す人は使う書籍もランクアップしていけば良いと思いますが、とにかく「しっかりやり込んだ上で次にいく」ことを徹底されるべきだと思います。

気分にムラがありなかなかやる気が継続しない私は、その気になった時に書籍を買い込み、「大金をはたいて買ったのだからやらなければ!」というふうに自分を追い込もうと工夫したりしていますが、結局ちょっと開いただけで本棚の肥やしになっている書籍がたくさんあります。「積読」もほどほどにしないと単なるお金の無駄遣いになってしまいます。

中国の教材について

中国現地で学習する人限定になるかもしれませんが、中国の教材についての知見を紹介します。これは中国語学校のオーナーや大学で外国人に中国語を教えることを学んでいる先生などから頂いたコメントを総括したアドバイスです。中国語学校に通う人は学校で紹介してもらったら良いと思いますが、個人で選ぶ場合はある程度の予備知識がないとどんな教材を買えば良いのか分からないと思います。本屋に行くといろんな教材があって選択に困ります。

出版社で絞り込むならば「北京大学出版社」と「北京语言大学出版社」が2強のようです。外国人への教え方のノウハウが詰め込まれていて且つHSKを想定した模擬練習もふんだんに織り込まれているなど専門性が高いそうです。そしてシリーズでいえば「成功之路」と「博雅汉语 」が良いようです。特に「成功之路」は中国語を始めたばかりの初級レベルから中級上級レベルへとステップアップしていき、更にビジネスなどの専門分野もラインナップされています。大学での留学生教育の教材として幅広く使用されているようです。

ただ、会社員である私の場合は「成功之路」等のステップアップ教材で時間をかけてじっくり積み上げていくことは難しかったので、一つの教材が終わるたびに先生と相談してその時のレベルに応じた教材を紹介してもらって購入していました。学習にあまり時間が割けない人はやはり有識者にアドバイスしてもらいながら進めるのが効率的だと思います。