使わないと忘れる

言葉は使わないと忘れます。その忘却スピードは思うより速く、本当にあっという間に言葉が出なくなります。アスリートが練習を1日サボると1週間分の蓄積がダメになり、1ヶ月サボると1年分の蓄積がダメになるというようなことを聞きますが、言葉も同じだと思います。中国を離れて1ヶ月もすると不意に接する中国語に即応できなくなっている自分に気付き愕然とします。

ただ、一度定着した知識は完全に消え去るわけではなく記憶の奥底に沈み込んでいるように思います。実際離れてもしばらく中国語を聞いていると大部分の記憶が蘇ってくる感覚があります。ただいつまでも沈み込ませたままで放置するとやはり徐々に消滅していくのでしょう。中国の大学にまで行ったのに帰国して全く使わないで過ごしているうちにほぼ忘れてしまったという残念な方もいます。

記憶を劣化させないためにはこまめなメンテナンスが必要です。専任学習者でない限り日本で中国語を使う機会は少ないので難しいですが、会話の相手がいなくても聞くだけでも記憶はかなり維持できると思います。映画やドラマなど好きなものを見流すだけでも大丈夫だと思います。あまり負担になると続かないので気軽に楽しめるものが良いです。何より良いのは中国人の友達を作って話すことです。職場に中国人の同僚がいたりしたら最高です。近年では日本で生活する中国人がたくさんいるので意外と身の回りにいるかもしれません。

せっかく学んだ中国語です。しっかり維持していきましょう。