非常時の言語能力の重要性

2020年の新型コロナウィルスの感染防止の対応で言語能力の重要性を痛感しました。当たり前ですが非常時には言語能力が必須です。

先ずは何が起こっているのか理解すること。私は外務省の安全連絡をメールでもらうようにしていますが、その情報はどうしても最大公約数的に大きくまとめた内容ですしタイミングが遅いです。知人と話をしたりローカルメディアで情報を得たりと実態情報をリアルタイムで知るのが最も有効です。

そしてどうすべきか理解すること。リスクがどんなものでどんな防護策を採るべきなのか、フライトがいつ減便されるのか等々、言語ができるとリアルタイムで情報が得られて最善の対応ができます。

また、様々な規制に適確に対応すること。空港や隔離ホテルでの特別対応ではどういうことがあるのか、配られる書類に何をどう記入すれば良いのか、問診では何を聞かれどう答えるべきなのか。先方も英語を使ったり通訳を用意したり翻訳機を使ったりしてくれますが間に合いません。私は同僚の通訳をして大いに感謝されました。

最後に、自分を守ってくれる人に感謝の意を述べられること。私は隔離生活でホテルのスタッフに大変良くして頂きました。文書で、チャットで、感染防止のためにごく僅かですが直接の会話でコミュニケーションできたことは、相手に感謝を伝えられるだけでなく、温かい心遣いを直接感じられることで自分の精神衛生上も有効でした。

当たり前のことですが、現地の言葉を理解できるに越したことはない訳ですが、非常時にはそれが生死を分けることにもなりかねないということを実感した次第です。これを機に更に真摯に中国語学習に取り組もうと決意を新たにしました。

皆さんも頑張りましょう。

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