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お家時間に中国語力を伸ばしましょう 文法

コロナが長引く中、中国語学習者にとっても現地や講座で学習する機会が激減して独学になりがちだと思います。この機会に苦手意識を持ってきた文法をしっかりまとめて学習するのが良いと思います。

中級の学習者によくあるのが、ある程度話せて書けるようになると、意思が通じることに満足してそれ以上の正しさとか言い回しとかを追求しなくなることです。コミュニケーションの相手側も「中国語上手いですね!」との褒め言葉を投げてくれて、もう小さな間違いは指摘してくれなくなります。こうなると危険、我流の中国語から抜け出すチャンスはなくなり、間違えたまま定着してしまいます。

独学でそれに気付いて修正する書籍として私が強くお勧めするのが、「日本人が間違えやすい中国語文法、徹底分析190」です。日本人なら誰でも多かれ少なかれ、外国語を学習する際に日本語に引き摺られ、気付かないうちに誤用してしまっていることがあります。誰も誤用を指摘してくれなくなった中級者にとって日本人が陥る典型的な間違いを気付かされ、何故そうなってしまうのかを理解することは、停滞していた中国語能力を一段階引き上げるのに大いに役立ちます。この本はその知見を与えてくれる絶好のテキストです。私もHSKの得点が伸び悩んでいた時にこの本を紹介して頂き、購入しました。チェックしたところ190例のうち約半数の95例が実際に間違えていたり理解が曖昧だったりしていました。これを学習することでHSK6級の正解率が65%から78%近くに向上しました。

超お薦めの一冊です。

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日本人が間違えやすい中国語文法[徹底分析190]

文法は日本語で正確に確認する

文法は決まりごとなので正確に覚える必要があります。日本語と中国語で文法は当然異なりますので、日本人にとっては「なんでそうなるの?」と詰まってしまうことが多々あります。先生が中国人の場合、中国語で丁寧に教えてはくれるのですが、時には肝心な疑問の答えが得られず、何度も聞き直すのが億劫になり、理解が曖昧なまま流してしまったりします。私も「まあだいたい分かったからいいか」で流してきた結果、いつまでも正確に理解できず、同じ問題を何度も間違える状態が続いていました。日本語や英語といった退路を断つためにあえて中国語だけで講義を進めてもらっていたのですが、文法だけは日本語で正確に理解した方が良いと思い直し、書籍を購入しました。読んでみるとやっぱりよく分かる。これまでモヤモヤしていた疑問がスッと解けました。

私は主に中国で勉強してきたので中国人の先生にしか教えて頂いた経験がないのですが、文法については日本人の先生の方が良いかもしれません。日本人が分からないところや間違えやすいところをよく知っていて「痒いところまで手が届く」教えが期待できるからです。

書籍について、学習初心者の方にお薦めなのは「完全マスター中国語の文法」です。学習者の便利で簡単な手引きを目指して作成されているので、基本的な内容が全て網羅され分かり易く解説してあります。学習方法として私は、前から順に精読していくのではなく、最初に全体をざっと読んで内容を把握しておいて、学習を進める中で文法に疑問が出てきたら本書を調べる方法を採りました。効率的だったと思います。

完全マスター中国語の文法改訂版

中級者以上に絶対お薦めなのは「日本人が間違えやすい中国語文法」です。日本語を母国語とするが故に引っかかる特徴的な間違いから文法が説明されていて、実際に私が中国人によく指摘される日本人的中国語の誤りが本書にはほとんど網羅されていました。言語学的観点からもとても面白い本です。

日本人が間違えやすい中国語文法[徹底分析190]

この二冊をしっかりやり切ったら一般レベルの文法はOKだと確信しています。

HSK6級の语病题を克服する(★★★)

HSK6級の阅读のパートで最も難しいのが、一番最初の「语病题分类解析」だと思います。これは外国人には本当に難しく、中国人でもサラッと読んだだけでは間違いに気付かない場合もあるようです。多くの人が6級で高得点を狙うために、ここは最初から捨てて他に時間を使うと言います。後半の長文読解は、漢字を読むのが得意な日本人は時間さえかければほとんど正解できるので、そちらを優先するのが得策なのは間違いありません。私も前回受けた時はそうしました。ただ、せっかく学習しているのにいつまでもできないというのは残念なので、本格的に取り組んでみることにしました。

四つの短文から一つの間違い文を探し出す、これが10問あります。全体の時間配分を考えるとこのパートは10分足らずで終える必要があります。つまり、文法を理解することと速く読めることが求められます。速く読むことについては別途紹介するとして、ここでは文法について紹介します。

先生がいいテキストを紹介してくれました。それによると出題される間違い文にはパターンがあり、6つに分類されます。①主に主語や述語等の必要な言葉が欠けている「成分缺失」、②主語と述語、或いは動詞と目的語が合っていない「 搭配不当 」、③同じ意味の言葉などを重複して使っている「词语重复使用」、④前後の文章が繋がっているかに見えて構文を成していない「句式杂糅」、⑤形容詞や副詞の位置が間違っている「语序不当」、⑥用語の使い方が間違っている「词语使用错误」です。更に6パターンそれぞれに対して典型的な間違い例があり、それを整理して覚えて網羅性を高めていくことで、少しずつですが時間をかけてじっくりと読めば確信を持って回答できるようになってきました。

ここで得点できる人はやはり同じように学習されているのはないかと思います。せっかく学習しているのですから、ここもしっかり解けるようになって達成感を味わいたいものです。

以下、私が紹介してもらった参考書とは違いますが、5級と6級の模試集を掲載しておきます。ご参考まで。