先に通じる喜びを味わう

語学は習得するのにとにかく時間がかかります。コミュニケーションができる喜びを感じる前に先の見えない学習で挫けてしまい、やめてしまうケースが多々あります。道半ばでやめてしまうとそれまでの労力と時間が無駄になってしまい、大変もったいないことになります。そんなことにならないように、先にコミュニケーションができる喜びを味わうことをお勧めします。完全習得を待たずに先に楽しんでしまうのです。

そうは言っても下手な状態で外国人と向き合うのには抵抗があります。そこでお勧めなのが、日常でよく使う決まり言葉や文章を一つ二つ完璧にまる覚えして使ってみる方法です。多くは必要ありませんし難しいなら文字を覚える必要もありません。音だけを完璧にコピーして使ってみるのです。人によって違いはありますが音だけをコピーして口に出すとまず伝わらないということはありません。そして伝わるととても嬉しく、もっと話せるようになろうとモチベーションがアップします。

題材としてお勧めなのはアルク社の「起きてから寝るまで表現」シリーズです。私は学生の頃に英語ができず、社会人になって必要に迫られた際に「とにかく簡単な会話だけでも」と手に取ったのが同書の英語版でした。いつくか自分の好きな表現を丸覚えしてアメリカ人に使ってみたところ、意外にもうまく通じてとても嬉しかったものです。だから中国語でも同じアプローチをやってみて、その時の喜びをモチベーションにして何とか今でも学習を続けています。

もちろん、このやり方で通じるのは自分が覚えているセリフだけなので、その後先方から何かを聞かれても話は続きません。ニヤニヤしながら何とかその場をやり過ごのみです。ただ、一言でも意思が通じ合えたら以降は話し易くなり、ブロークンでも良いから会話をしようと頑張るものです。それがまた学習しようとする気持ちを高めます。

是非試してみて下さい。「超入門」がオススメです!

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