音で覚える(★★★)

中国に一定期間滞在した人で特に勉強もしていないのにペラペラ喋る人がいます。耳で聞いた音を状況からどういう意味なのか推測理解してそのまま使う人です。中にはビックリするほど発音がきれいで流暢な人もいます。こういう人は基本的に人と話をするのが好きで間違いなど全然気にせずにひたすらネイティブの口調を真似て話します。リスニング力も抜群に優れています。

そういう人たちがどうしているかというと、例えば仕事では通訳は付けず(社外業務等で通訳が足りずに付けてもらえないケースが多い)基本的にいつも同じパートナーと長時間行動します。仕事はもちろん移動や食事も常に一緒、長い間一緒にいるので単純接触の原理もありとても仲良くなってそのうち二人で飲みに行ったりします。そしてどういう場面で相手がどういうふうに言ったのかを音で丸々暗記します。それを他の人とも繰り返します。意識的に覚えるというのではなく、会話を楽しみながら自然と覚えていっているというのがポイントだと思います。

男性で、バーに飲みに行って女性と話をして覚えるという人もいますが、成果が上がっている人に会ったことはありません。動機が不純だからとかそういう話ではなく、飲み屋で話すというのはアクションが伴わず場所も同じなので印象が乏しく、記憶に残らないのだろうと思います。しかも酔ってますし。ちょっとお高い夜の学校だなんて言いますがコストパフォーマンスが悪過ぎるのでお勧めできません。

音で丸々覚えることのすごさを紹介しましたが問題もあります。音で覚えているだけだと当然読み書きができないのです。ネイティブとペラペラ話す友人が私がメールに書いた 为什么?を見て読み方を教えろというので教えたら「へえ〜 ウェイシェンマってそう書くのか。知らなかった!」と言われ、あんなに上手に話しているのにこんな基本的な漢字も知らないのか!と驚いたことがあります。

音で覚えるというのは非常に効果的だと思いますが、やっぱり覚えた言葉はどう書くのか定期的に書き方を確認して文字として習得していくべきだと思います。

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