中国語力測定の指標としてはやっぱりHSKが良いと思います。中国政府が公認する中国語の語学検定試験なので、就職や留学に活用できますし、中国が外国人に求める中国語能力そのものなので学習の指標として最も適していると考えられます。そしてHSKの良いところは各等級に求める語彙量が定まっていることです。4級は1200語、5級は2500語、6級は5000語です。その要件は私の知る限り2019年現在で過去から変わっていないので、その単語さえ覚えておけばOKということになります。これは必須単語が定まっていないTOEICなどの英語検定と比べて学習が非常にやり易いといえます。
工夫としては各等級が求める単語リストを入手し、先ずは全体を俯瞰して知っている単語をチェックし知らない単語だけに絞り込んで集中的に覚えることです。見たことはあっても意味が曖昧にしか分からないとか、複数の意味があるけど一つしか知らないとか、知っているレベルに差があると思います。語彙が少ない段階では覚えなければならない量が膨大だと気持ちが挫けてしまいますので、私の場合は第一回目のチェックでは少しでも知っていたら知っていることにして全く知らない単語に絞り込んで覚えることにしています。そうすると数が少なくなり気が楽になるからです。それで一通り覚えたらもう一度全体を俯瞰して、理解が曖昧な単語を見直していくというように進めます。私にはそのやり方が合っていると思います。
注意点は拼音のアルファベット順ではなくカテゴリー毎に覚えていくことです。HSKの単語リストはアルファベット順になっているものが多いですが、覚えなければいけない量が多いと最初の決意が揺らいで途中で挫折する可能性が高いです。アルファベット順でやっているとabcdefgくらいまでは完璧に覚えてもその後は全然分からないなんてことになってしまいます。かく言う私もそんなやり方を繰り返してきたのでアルファベットの前の単語の方が後ろの方よりたくさん知っているという状態になってしまっています。探してみるとカテゴリー毎に整理されているようなものがありますから、そういうリストを入手して自分の弱いカテゴリーから始める等、戦略的に覚えていくことをお勧めします。