以前の中国は飲み会がすごかったと聞いて違和感を感じる人が多くなったのではないでしょうか?先日参加した職場の飲み会では8人のうち3人が酒を口にせず、3人がビールを一二杯だけ。白酒が一本あったのですが飲むのはリーダーと私だけだったので、空けるのにとても苦労しました。もう飲み会というよりは完全に食事会の様相です。
以前は酒を飲むのが出世の条件や手段の1つで、飲み会では上司や取引先に挨拶しながらアルコール度数がバカ高い白酒で何度も何度も乾杯(一気飲み)をしていたものです。仕事は全くできないのに高い職位にいる不思議な人がたくさんいましたが、おそらく酒で構築した人脈による昇進だったのだろうと思います。そういう環境なので酒が弱い人も必死で飲んでいました。宴会後半はみんな酔っ払ってバカ騒ぎになってその後はトイレにこもってしまうのがお決まりの光景でした。翌日は二日酔いで仕事にならないながらもなんとか会社には出て、机に突っ伏して寝ていたりトイレにこもったりしていました。そういう生活を長年続けると当然体に良い筈がありません。出世はしても体を壊して競争から脱落する人もたくさんいました。
飲み会ならぬ食事会になった今となっては酒が出世の条件ということはありません。昔のノリで飲んでいるおじさんは、避けられこそしませんが少し浮いた存在になりつつあります。中国らしくなくなって面白くないと思いつつ、飲み会を恐怖する必要がなくなりほっとしています。