新型コロナ隔離、日中の違い

新型コロナ対策の14日間の隔離を中国と日本で経験しましたがその違いも感染抑制の差に繋がっていることが分かります。中国の隔離は完全管理、日本の隔離は性善説に基いた自主管理といえます。そして結果からみると感染者は中国は抑制できており日本はできていません。

入国時にPCR検査を実施して陽性だったら政府指定の病院に移送することは中国も日本も同じです。違いは陰性だった場合の隔離です。

隔離場所は、中国は地方政府指定のホテルです。ホテルへの移動も政府が手配したバスでまとめて運びます。部屋からは一歩も出られずドアを開けて良いのは食事の受け取りや検査の際だけです。対して日本は自己手配ホテルもしくは自宅での自主隔離です。移動は「公共の交通機関を使わないこと」が決められているだけでその管理もサポートもありません。そして隔離中の外出が、自粛の要請はありますが可能です。

検査は、中国では隔離場所に入ってからPCRを一回、隔離中に血液検査を一回(行政区により違いがあるらしい)、隔離終盤にPCRを一回やります。体温チェックは毎日です。日本では空港で入国前にPCRを一回、その後は政府機関による健康状態のアンケートです。

隔離解除の判断は、中国では医師が立ち会ってPCRと血液検査、体温測定の結果と当日の体調確認の上で行います。日本では個人の判断で、14日間経過して体調不良がなくなったら自分の判断で解除します。

中国では2週間完全に隔離してクリーンになったことが確認されてから社会生活に入っているといえます。外国からの流入は理論上はシャットアウトしているといえるでしょう。中国の全体主義的管理の是非が議論されますが、新型コロナの外国流入から国民の命を守ることについては素晴らしい管理をしているといえると思います。

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