中国でモノを買わない理由の変化

私は中国への行き来が出張・駐在含めて16年以上になりますが、理由は違えど一貫して中国でモノを買う気になりません。恐らくこの先もそうだと思います。

最初の頃に買う気にならなかった理由は、モノが悪かったことでした。服や靴にしてもちょっとした小物にしても、センスが悪い上、粗悪品や偽物が多かったです。安かろう悪かろうの典型みたいなものばかりで、いくら安くてもとても買う気にならないシロモノばかりでした。唯一買ったのは違法コピーの映画やドラマのDVDと友人から頼まれた偽物のブランド時計くらいなものでした。お土産もお茶以外に喜ばれるモノがなくて、トランジット先の仁川空港で韓国海苔を買ってみたり、博多で明太子、大阪で肉まんを買ったりしていたものです。

時を経て、近年では買う気にならない理由が変わりました。それは価格が高いことです。経済発展に伴ってモノの値段は瞬く間にビックリするほど上がりました。日本がデフレ状態が続いているということもあり、もはや日用品や高級品やブランド品は中国の方が高く、日本で買った方が安くて安心という状態です。中国人の同僚からも中国にもあるモノなのに日本で買ってきて欲しいと代購を頼まれることがよくあります。食事も高くなり、そんなに高級な店でなくても外食すると明らかに中国の方が割高です。中国にお世話になっているのだから何か買って経済に貢献しようと思うのですが、同じモノが日本では良くて安いと思うとなかなか買う気になれません。個人的には中国国内観光旅行なども一段落した今となっては、食材と散髪以外にお金を使う機会がありません。たまに使うのは友人や同僚との飲み会くらいなものです。

最近ではITなどで中国が先端技術を開発するようになってきたので、中国にしかない優れモノが増えてくると思います。そうなれば購入するようになるかもしれません。携帯電話やスマートWatch、AIを使った各種商品には安くて面白いモノが出始めています。

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