男女のお付き合い、恋愛や結婚、性の話などは、タブー意識や気恥ずかしさがあって学習の場ではやんわりと敬遠されます。しかし、実際語学を習得するあたって恋愛がとても有効なのは事実です。恋人との会話や活動は感情豊かに真剣に取り組みますので、語学力は格段に上がります。また、近年日本人と中国人の国際結婚も増えていて、真剣に恋愛をして結婚を目指す、あるいは円満な結婚生活を営もうとしている人にとっては、男女にまつわる言葉はとても重要です。
男女の会話の言い回しを紹介した書籍、「男と女の中国語会話術」をお薦めします。一般の教室や教材では紹介されない、異性へのアプローチや深い付き合いに至るために使う言い回しが豊富に紹介されています。誰でも興味がある男女の会話なので楽しく読むことができますし、真剣に恋愛・結婚に取り組む人には貴重な資料です。私の知る限りこの本しかないので、是非ご覧になってみて下さい。
男女にまつわる話として知人から聞いた話を紹介します。日本のおじさんが中国に旅行に行き、飲み屋で(お客さんとして)モテるというのはよく聞きますが、農村に行くとおばさんたちに「結婚して下さい。妻が無理なら二号さんでも三号さんでも良いので。」と真剣に迫られることがあるそうです。極貧状態なのでなんとか養ってもらえないだろうか?ということだそうです。中国は国全体では急速に発展しましたが、農村地帯ではまだまだ極貧世帯が多く、貧富の差が拡大しています。日本でモテたことなどないおじさんが、女性から次から次へとそういう申し出を受けて面食らうそうです。
そんな状況に乗じて、日本のおじさんが中国の農村にお嫁さんを探しに行くこともあるそうです。ただし希望は若い女性。目的は自分の親をみてもらうこと。日本は核家族化が進展して親をみる子供が少なくなっています。そして最近の日本の若い女性はお年寄りの介護には非協力的な人が多い。一方、中国人は家族、特に目上の人を大切にするので、親身になって協力してくれるそうです。中国人女性側も日本に行ってお年寄りの世話をするだけで、極貧状態から抜け出せる、年配の夫は年配で早く亡くなって遺産をもらえる、配偶者年金が支給される、ということで、結婚を承諾する人は相当数いるそうです。愛情たっぷりの結婚というわけではないかもしれませんが、win-winの良い施策だと思います。