日本語を断つ(★★★)

私ではありませんがゼロから学習を始めて約半年でHSK6級を合格レベル(正解率6割以上)に達した人がいらっしゃいました。一般的には信じられないスピードです。ある団体から中国の大学に派遣されてきた留学生で、留学期間中に5級合格レベルに達することがMustだったのですが、その人は「せっかく来たのだから5といわず6いくぞ!」と決意されました。その勉強法というか決意がすごかった。なんと留学期間中は日本語を完璧に断ったのです。日本人留学生たちと交流しないのはもちろんのこと、日本にいる親兄弟や友達、彼女との交流も断ったそうです。もちろん英語を話す他の留学生とも交流しない。日本のテレビやネットも見ない。完璧に中国語だけで過ごしたそうです。そうすると、中国語ができないと楽しくないとかいうレベルではなく、まさに生きていけない状況になるので死にものぐるいで覚える。するとそのうちにものごとを日本語を介さず中国語で考えるようになる、当然夢も中国語でみるようになる。そうなってくると6級合格レベルへの到達なんてあっという間だったということでした。曰く「その国にいるのだから言葉の習得なんて本気でやったら簡単ですよ」とのことでした。東京大学卒業の方でしたので元々優秀だったのでしょうが、決意して実行して目標を達成する、そのモチベーションというか精神力に感服しました。

私のような会社員にそれができるかというと仕事上日本語を使う機会が必ずありますし、日本人と付き合わなければ業務に支障をきたす場面が少なからずありますので、やっぱり難しいです。しかし彼ほど極端ではなくても極力中国語で仕事し生活することはできます。私自身もHSK受験前数週間はなるべく中国語だけで過ごすように工夫したりしています。

彼の取り組みは中国に仕事で来ている会社員はともかく、語学留学に来ている方には大いに参考になると思います。せっかく留学しても日本人の友達とつるんでばかりでは楽しいでしょうけど本来の目的を達成するのは難しいと思います。積極的に中国人の友人を作って中国現地の生活にドップリと浸かってみましょう。中国語力も伸びますし一生の思い出になると思いますよ。

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