日本語と同じ単語から覚える (★★★)

日本語の大部分は中国語から来ているので同じ言葉、類似した言葉はたくさんあります。ネットなどで確認すると漢字も意味も同じものは、単語で約350語あるそうです。これらを知っているという日本人として大きなアドバンテージですし、初心者が日本で中国語を学んでいくにはとっつき易くていいかもしれません。ただ、私の周りには中国で習ってきた人が多いせいか、特にそれを意識せずにやってきたという人が多いです。それで特に損をしたという感じはありません。その350語は元々知っているので、単語を覚えていく過程で出てきたら「ラッキー!一息つける」という感覚でした。

近年では日本のマンガやゲーム、ドラマが中国で人気があることから日本が由来の単語が増えてきました。「萌」は日本のオタク文化の「萌え」から来たもので、「売萌」は「わざとかわいく見せる」という意味です。「宅男と宅女」は日本語の「オタク」から来たもの。日本語の「オタク」は性別を分けていませんが、中国語では男性と女性で言い方が違います。「欧巴桑」は日本語の「おばさん」です。中国語で表音するとこうなります。「便当」は日本語の「弁当」です。若い人を中心にネット用語からどんどん新しいのができてきていますので、調べてみると楽しいです。

注意点として二つあります。一つ目は漢字の種類が違うので見た目で同じ文字だと認識し難いことです。基本的な簡体字の知識は必須です。いろんな人が漢字の対比表を作っているので確認しておきましょう。

二つ目は同じ言葉で意味が異なるものが意外とたくさんあることです。よく知られているところでは例えば「愛人」は、日本では配偶者以外の恋人のような意味ですが中国では配偶者です。「他的爱人吗?」と言われて怪訝な顔をしてはいけません。「老婆」は日本ではお婆さんですが中国では奥さんです。「手紙」は日本ではレターですが中国ではトイレットペーパーです。「勉強」は日本では学習ですが中国では「無理に強いる」という意味です。日本語を学んでいる中国人が「日本人はイヤイヤ勉強するんですね」と書いている記事を見たことがあります。これら全く違うものは印象深いので一度聞けば覚えられますが、更に厄介なのは近いけど微妙に違うものです。だいたい同じだろうと流していると違う意味だった、ということはよくあることなので、初見の際に一度はキチンと辞書等で調べておくようにした方が良いと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です