日本語と中国語の関係史

言語関係の知識をお持ちの方にとっては常識でしょうけど、日本語というのは起源が不明な言語なのだそうです。単純に中国語が起源だと思っていた私には意外なことでした。諸説がありますが決定的な根拠に基づく公的に認められたものはないようです。

現代の日本語は和語、漢語(古い時期の中国語)、カタカナ語(主に西洋の言語)の3つを組み合わせて使われている言語です。漢語は主に弥生時代に日本に入ってきたようです。カタカナ語は16世紀に日本がヨーロッパと接するようになってから使われるようになったようです。そこまでは分かるのですが元々あった和語がどのようにして構成されたのかが明らかになっていないそうです。

日本人がどこから来たのかも分かっていないそうです。旧石器人、縄文人、弥生人のうち、弥生人は朝鮮半島や中国の南部から稲作技術などと共に漢語を持ち込んだと言われています。縄文人もその前に渡来してきた人たちのようですがどこからやってきたのか分からない、そして旧石器人との関係も分からないそうです。このあたりに和語のルーツがあるのだろうと思われます。アルタイ語系、朝鮮語系、オーストロネシア系、ドラウィダ系、古代中国語系、いろんな説があり、それらいくつかの融合だという説もあります。

このように日本語は中国語を語源にしている訳ではないようですが、中国語との関係はやはり最も密接です。約600年間の日本の弥生時代は、中国大陸では戦国時代〜秦〜漢〜三国時代〜西晋の激動の時代でした。その時代に朝鮮半島を経由して渡来してきた多くの人が伝えた漢語が和語に広がりをもたらしたということです。

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