方言が使えれば交流の幅が広がります。上手に取り入れて使ってみることをお勧めします。
中国には多くの方言があり、別の言語ほどに異なるものも多いことはよく知られています。普通語ができてもコミュニケーション難しいケースは多いです。普通語と全く異なる言葉の代表は広東語ですが、全国には異なる方言はたくさんあります。観光地に行くと旅行者がたくさんいていろんな中国語が飛び交っていて面白いです。中国の広さや多様性を肌で感じます。そんな国ですから、外国人が言葉が下手でも全く気にする必要がないのがありがたいです。私は学習当初は中国語を話しているとさえ認知されませんでしたが、ある程度できるようになってからは上海人に間違われることが度々ありました。一応中国語を話しているようだが発音が違うし?普通語を練習中の上海人?ということかなと思います。
方言を使うことで地元に人に好感を持たれますし、地元ではなくてもその人の特徴として愛されることが多いです。有名なのは卓球の福原愛選手で、子供の頃から中国東北地方に卓球留学した関係で東北弁がお上手です。子供だったので音を素直に吸収されたのだと思います。テレビのインタビューで愛ちゃんが東北弁で話す姿が可愛く、多くの中国人が彼女を好きになりました。もちろん日本人が卓球を習いにわざわざ中国に来たということにも好感を持たれたのでしょう。中国全土で愛されている日本人の1人です。
普通語の習得にすら苦戦している我々にとっては福原選手のように方言ペラペラになることは難しいですが、少しでも知っていると親しみを持たれますので、数語でも特徴的な言葉を覚えることをお勧めします。例えば重慶語であればOK!の意味の「要得!」が受けてもらえます。元気があって歯切れも良く、使って楽しい言葉です。南京であればこんにちは(もう食べた?が転じて)の意味の「阿吃过了」などが面白いです。