愛すべき老中国 : 仕事編 通訳の苦悩

日中で喧嘩ばかりしていると次第に追い詰められていくのは通訳さんです。良い人であればあるほど苦労します。彼らは日方中方両方の言い分を聞いてコミュニケーションを成立させようと頑張ってくれるのですが、ダメなものはダメ。結局喧嘩になってしまい心を痛めることになってしまいます。ある日親しい通訳さんが来て「私はもうあなたの仕事の通訳をしたくないです。日中両方からお前が悪いみたいに言われて辛いです。」ということでした。反省した私は「なるべく仲良くします。間を取り持つようなことはしなくていいから互いに言ったことだけを淡々と訳して下さい。」とお願いしました。それ以降その通訳さんは言ったことだけを淡々と訳すようになったのですが、罵り言葉までそのまま訳すので互いに感情的になって更に激しく喧嘩するようになってしまいました。ただ、通訳さんは心の平穏を取り戻したようでした。

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