愛すべき老中国:お金の扱い世界一

キャッシュレスが進み現金を見ることが次第に少なくなってきました。いろんな国で仕事をしてきた私ですが、お金の扱いは昔の中国が一番酷かったと思います。

何が酷いかというととにかく紙幣が汚いのです。グチャグチャに丸めて握ってポケットに突っ込んだりするので、皺くちゃというかもはや紙団子。屋台の人たちが料理しながら触るので油でベトベト。それを汚れた手で何人も触るから真っ黒。メモや落書きもそこら中に。半破れもたくさん。触るのも財布に入れるのも嫌な紙幣がたくさんありました。

しかも、それを後生大事に綺麗にして持っていて、いざ店で使おうとするとなんと偽札。眺めたり何やらどんな機能なのか分からない機械に突っ込んで、偽札だと突き返されたりしていました。

今よりも人民元がずっと安く、物価も安かったこともあり、お金の価値というものがとても低く感じられて、出張が終わると余った元を中国人の同僚に全部あげて帰ったりしていました。

今では現金を見ることはあっても、あんなにくたびれ切った紙幣に遭遇することはほとんどありません。キャッシュレス万歳ですが、たまに紙幣を見ると愉快だったあの頃を思い出して懐かしいです。

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