2020年のCOVIDー19(新型コロナウィルス)の感染拡大の時に我々外国人は戦々恐々として中国に入国した訳ですが、そんな我々を力強くも温かく受け入れてくれるたくさんの思いやりが嬉しかったです。
まずは中国への移動の機内で衛生管理のスタッフが「あなた達の安全は私たちが責任をもって必ず守る」と力強く宣言してくれました。これは大きな安心を私たちに与えてくれるものでした。ただ、中国語が分からない日本人旅行客が多いフライトでしたので通訳をして頂きたかったです。中国語が分からない我が同僚は意味が分からないので、そのものものしい様子に恐れ慄いていました。
南京政府からは外国人向けの通達が出されました。「あなた方は外国からの大切なお客様です。受け入れと生活安全には万全を期しますが、もし不都合があった場合は遠慮なく申し出て下さい」というような内容でした。
そして何より嬉しかったのが隔離ホテルのスタッフの対応でした。日本からの客だということで食事には特別に寿司や天ぷらを用意してくれたり、連絡用のWECHATのグループチャットには日本語通訳の方を入れてくれました。そして改めて住み心地はどうかと個別にメッセージをくれて、「本来の日本料理ほど美味しくはないでしょうが心遣いのつもりなので受け取って下さい」と。そして清明節には80人ほどいる入居者全員に手書きのメッセージを添えた青団を差し入れてくれました。
中国国内の感染が収まってきて外国で拡大している最中のことでしたので、中国としては外国からの訪問客は率直に言って迷惑だった筈です。(それが経済活動に必要なことだったにせよ一時的には)それにも関わらず思いやりをもってじっかり受け入れてくれて大変感謝しました。私の同僚は中国語があまりできませんが、ホテルのスタッフになんとか感謝の意を伝えたいと、下手な中国語で感謝のメッセージを部屋に残し、後日ホテルから感謝の意が伝えられるなど、心温まる話もありました。