チャレンジ精神

中国人の教え子が東京のFラン大学に留学しました。正直言って高いお金を払ってわざわざ日本まで行って入学するほどの大学ではありません。単に日本で生活して日本語力を高めることだけが目的かと思っていました。しかし聞いてみるとそれだけではなく、目的は日本の大学で日本語力を磨きながら日本文化を理解し、卒業後は有名旅館で職を得て日々の仕事を通して一流の接客サービスを習得すること、ということでした。

中国では富裕層が日本の行き届いたサービスを求めてわざわざ渡航します。彼女の考えは、そのサービスを中国国内でできればビッグビジネスになるはず、というものでした。日本のアニメやドラマをみてはしゃいでいるだけの子供だと思っていましたが、しっかり考えていて感心しました。

ある知人によると、「中国はとにかく人が多い。優秀な人もいくらでもいる。いい会社に職を得たとしても自分の代わりなどいくらでもいるので、いつ失職するか分からない。そんな状況に諦めている人がいる一方、自分独自の付加価値を身に付けてより高度な職を求めたり、自分で事業を始める人も多い」ということでした。

街を見ていても小さな事務所や店が突然できて、気が付けばなくなっているというようなことが頻繁にあります。もちろん成長していくものもあります。中国人の「とにかくやってみる」というチャレンジ精神の表れだと思います。

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