中国語を学習する者としては、中国人の宴会に招かれた際には中国語で会話したいものです。普通宴会では懇親が目的なので礼儀をわきまえて限り、言葉が下手でも問題ありません。酔いに任せてどんどん話せば良いです。ただ、話すと言ってもネタがなかなかないもので、自分のことや日本を紹介しているうちは良いですが、2回目3回目の人には自己紹介関係のネタは尽きているので工夫が必要です。私は出席する人を事前に確認してその人たちの仕事や社会活動などでの活躍を調べておき、それをみんなの前で伝えるようを心がけています。
中国の宴会ではお酒を1人で飲むことはせず、必ず誰かと乾杯して一緒に飲むのが慣習です。隣同士だけでなく万遍なく全員と乾杯していきます。中国料理屋によくある回転式丸テーブルはこうして乾杯しながらみんなと会話するのに適しています。しかし会話といっても外国人は言葉が下手でネタも少ないので、乾杯だけしたら後はダンマリ、その後もただ乾杯して酒を飲み続けて気が付けば一人でベロベロに酔っ払っているという状態になりがちです。その状態に陥らないために、乾杯する際にその人の活躍を一言紹介するコメントを言えば会話が広がります。できれば人から聞いた良い評判、なければその人の仕事が全体業務に貢献している点などを簡単に言えば良いです。なければちょっと具体例をつけて「ありがとう」でも良いです。必ず喜んでくれます。用意してきたその一言を言ってしまったら、その後続けて話す能力はないのですが、気にすることはありません。あとはその話をみんなが引き取って続けてくれます。それを聞いていてタイミングを見計らってまた同じセリフで褒めれば良いのです。日本人でも中国人でも褒められて喜ばない人はいません。好意的な雰囲気で会話が弾むと思います。
会話のコツという以前に人付き合いの当たり前の気配りですね。