中国語が少しでき始めたくらいの方に特にお勧めの方法です。覚えた中国語で実際にコミュニケーションができ始めるのはとても楽しい経験です。その実践の機会としてお勧めするのがマッサージです。以前より減った気がしますが中国にはマッサージ屋さんがたくさんあります。足ツボ30分や全身2時間などいろんなメニューがあって自分の好みで選べますし、結構安いので気軽に行くことができます。マッサージはネイティブ一人を一定時間占有できる状態になるので会話の練習にもってこい、落ち着いてじっくり話ができるいい機会なのです。マッサージ師さん側も施術以外は暇なので、どこから来たの?仕事は何してるの?と話しかけてくれる人もいます。特に外国人だと面白がってあれやこれや聞いてきてくれます。中国語を勉強中だと伝えるとさらに面白がって、教えてあげるってことで話が弾んだりもします。
ネイティブと交流する方法は他にもいろいろ試しました。飲み屋でお姉さんと話す、これはアルコールが入って饒舌になるので会話が弾む気がしますが、酔っ払っているので頭に残らない、日本語を話す人が多く会話が知らぬ間に日本語だけになる、そして何より値段が高いのでそう何度も気軽に行けるものでもありません。この「夜の学習」で習得すると豪語する方はたくさんいますが、実際に習得している方に私は会ったことがありません。散髪屋さんで会話するのも試しました。マッサージと同じようにネイティブを占有はできますが、なにぶん時間が短く(特に私の超シンプルな髪型の場合)、且つ細部の仕上げなど集中するプロセスが多いので、話はあまり弾みません。公園で暇そうなご老人を見付けて話すなんてこともやってみましたが、方言がキツイ人が多くて分かり難く会話が弾みませんでした。それら様々なトライアルの結果、私の中ではマッサージがベストという結論に行き着いています。
マッサージ会話を成功させるために注意すべきことが二つあります。一つ目は「相手を選ぶ」ことです。マッサージ師さんにも方言がキツくて普通话をうまく話せない人がいます。自分が会話ができる人を見付けたら名前や番号を聞いておいて次回も指名するのが良いでしょう。二つ目は「寝落ち」です。揉んでもらうと気持ちが良くて気を許すと寝てしまいます。私などは足を触られるだけで強烈な眠気が襲ってくるタイプなので、最初に足を触られて寝落ちしてそのまま終わって起こされるということが何度もありました。会話の練習のために気持ち良さに耐えて(?)眠気と戦うことをお勧めします。