中国では日本の作家の著作がたくさん読まれています。先ず日本語でストーリーを把握した上で中国語バージョンを読むとリーディングの訓練として取っ付き易いと思います。初見の本を辞書を片手に読み進めていくのはなかなか大変です。理解できない箇所が重なるとストーリーが分からず、分かってきても途中でつまらない話だと思うと継続意欲が失せてしまいます。ストーリーを知っている本なら、中国語で知らない単語や言い回しが出てきても推測で読み進められますし、内容に失望することなく継続できます。詰まったら日本語版を読み返して確認もできます。
中国で人気の日本人作家は、古い人でいえばノーベル文学賞作家の川端康成やその弟子の三島由紀夫。特に川端康成の「伊豆の踊子」はかつて中国で絶大な人気を誇った山口百恵の主演映画ということもあって、知名度が非常に高いそうです。近年でいえば同じくノーベル文学賞作家の大江健三郎、最も知名度が高いといわれる村上春樹、そして東野圭吾です。私の中国語の先生が村上春樹が大好きで、ノーベル文学賞を授与されないことに憤慨しています。代表作「ノルウェイの森」は中国国内で100万冊以上売れているそうです。東野圭吾は若い人中心に大人気です。新作が出るとすぐに中国語訳され、本屋で売り場の一角を占有しています。
{手へん那}威的森林(ノルウェイの森)(中国語) (村上春樹文集)
アニメも良いです。「ドラえもん」のまとめ読みがコスパも良くお勧めだという方がいらっしゃいました。中国では全45巻で300元ちょっとで購入でき、「こういう時はこの言い方をするんだ」という発見がたくさんあって読み始めると止まらなくなるそうです。
Doraemon (vol.1)(Chinese&English)
その他には、ハリーポッター。日本語版より中国語版の方が先に出版されたそうです。ドラゴンボールやワンピース。中国で人気が高く見つけ易い。名言もあり。スラムダンクやナルト。若い中国人と話す時のネタにもなりお薦めです。