50年後半−70年代生まれの中国人は数字に強い?

私が本格的に中国関係の仕事を始めた頃にビジネスの現場にいた50年後半–70年代生まれの中国人について、あまり良いことを書いていませんが、それは単にマナーを知らないなど一般的に問題とされる部分が多かったからで、一人一人は向上心が強く人情味が溢れる好感の持てる人が多かったです。良い友達になった人もいます。

私が当時の中国人たちに一番感心したのは数字に強いことでした。仕事に対する考え方や知識、判断の指標、説明能力、リーダーシップ力などは、失礼ながらどれをとってもダメ(日本人からみれば)で、一緒に仕事をするのにうんざりしていました。しかし数字を記憶する能力が凄かった。日付や時間然り、検証データ然り、いろんな場面で出てくる数字を正確に覚えていて、その部分だけは数字を使って完璧に説明できる。我々日本人が曖昧に流すところを正確に定量的に表現する、これは素晴らしいと思いました。私もそんな彼らを見習って数字を記憶して使う習慣を身に付けたものです。

あれから16年以上経って感じるのは、今のビジネスの現場にいる中国人たちは、考え方や知識などはしっかりしているものの、私が以前の中国人に対して感じた数字に強いという印象があまりないことです。私が接してきた人がたまたまそうだったというだけかもしれませんが、中国人の数字の強さに感心することはなくなりました。私だけが感じていることかもしれません。

この違いを個人的に以前からずっと不思議に思っています。70年代から80年代の世代間で教育内容が変わったのか、価値観の変化があったのか、とても興味があります。同じ印象をお持ちの方、その理由をご存知の方がいらっしゃれば教えて頂きたいです。

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