現代中国の特徴として外すことができないのが日本のAV人気です。中国で人気の日本人女性といえば、山口百恵、酒井法子、浜崎あゆみ、石原さとみ、と経緯してきましたが、近年では飯島愛、蒼井そらといったAV女優の人気が高まりました。
中国では性の話がタブーとされています。教育現場でも性教育は重要視されておらず「思春期の身体衛生」の授業が1~2回ある程度、家庭でも親は性についてほとんど語らないそうです。当然AVなどのポルノ系コンテンツの製作は禁止されていて、テレビで性的描写を見ることはほとんどありません。
しかし性は人間の3大欲求の一つ、止められるものではありません。禁止されればされるほど逆に興味を持つということもあり、ネットでAVを検索し続けます。中国人は欧米のAVはあまり興味がなく、想像で自分事化し易い(外見が似ているから)日本のAVが好きです。結果、日本のAV女優の蒼井そらがメディアに登場するほどの大人気になっていました。中国の男性で蒼井そらを知らない人は少ない思います。尖閣諸島の領有権が問題になった際のデモで「釣魚島(尖閣)は中国のもの、蒼井そらは世界のもの」との幕が作られていたのには驚きました。
日本にあって中国にないという意味で性関連ビジネスは大きな可能性を秘めています。ただ、やはりAVは文化的にはアンダーグラウンド、日本人として「日本=ポルノ」というイメージが強化されてしまっているのは少々残念ではあります。最近街にも無人のアダルトグッズ販売店ができていますが、そこに「日本」の文字が冠されているのはやはり抵抗があります。