少数意見かもしれませんが、日本語が堪能な親しい中国人が中国語を話すと全然分からないという人がいます。私も同類で、友達、同僚、通訳さん等々の日頃日本語で会話している人が急に中国語に切り替えるとサッパリ分からないという経験をよくします。感覚的に、付き合いがあって慣れた人の中国語の理解度を+、初めて会った人が話す中国語の理解度を±0とするなら、日本語で付き合ってきた人の中国語の理解度は-というくらい、分かり難い感じがあります。しかもそれはアメリカ人など他の国の人よりそのギャップが大きいと感じます。皆さんは如何でしょうか?
自分自身の感じ方を深掘りしてみると、そういう人たちは自分にとって日本人と同じような対象になっているのだと気付きました。日本語を学ぶ人は基本的に親日で日本の文化や考え方に理解があります。その上同じ東アジア人として見た目が似ているので、ほとんど違和感なく日本人のように接しています。その(自分にとっての)日本人が突然流暢な中国語を使うと、日本語で交流する時とのギャップ大きさへの戸惑いに、こちらが中国語を上手く使えない気恥ずかしさ等が加わって勝手に焦ってしまい、分かるものも分からない心理状態になっているものと思われます。その人の中国語だから分からないのではなく、自らが勝手に作り上げたメンタルブロックが原因だと思います。
「◯◯さん、ちょっと中国語で話をしてみようよ」と言われた時は要注意、ひと呼吸おいて「この人はいつものあの人とは違う人」と認識を切り替えた上で会話に入るようにしています。その工夫で少しは改善してきたと思っています