発音はネイティブに教えてもらってひたすら真似るのが王道ですが、どうしても上手くできないものについては先輩の日本人にコツを聞いてみるのも良いかと思います。先輩は同じように日本人が苦手とする部分に引っかかって工夫しているからです。 聞いてみると、日本人だから分かる(日本人にしか分からない)インパクトのある工夫をされていたりして思わぬ気付きを得られることがあります。
私が聞いた面白いのは、例えば四声は関西弁の「これなに?ええなあ」でOKだというもの。「これ1 なに~?2 ええ3 なあ4 」ですね。私も大阪に住んでいましたのでピッタリはまって面白かったです。他には「2声はヤンキーのにいちゃんが『あ~?』と因縁つけるように言え」だとか、「3声は何かを失敗した時のため息『あ~あ』を使え」だとか、「4声は落胆した時の投げ捨てるようなため息『はあ』を使え」だとかです。(文字では伝わり難いですね。すみません)他には「日本人にはrとeが難しいから『热』に集中してマスターせよ」だとか、「『日本人』を『リーベンレン』と言ってしまったらおしまいだ!」(これは工夫ではないですが)とかです。その人なりに苦労して乗り越えてきた独自の工夫が聞けて参考になるし楽しいです。
注意点は、①ある程度基本をマスターしてから聞くこと。基本ができていないとアドバイスが理解できず、偏ったクセを付けてしまうリスクがあります。そして②上級者(できれば専門家)に聞くこと。初級中級の人に聞いてもその人自体が正確にできていない場合は間違ったコツを身に付けてしまうリスクがあります。
学習の先輩と交流することで一緒に頑張る仲間ができてやる気に繋がるという利点もありますね。
注記)リーベンレンについて:ribenrenをローマ字読みしたら通じません。中国人から「日本人のくせに日本人(ribenren)と言えない」と笑われてしまうということです。