授業の要点を記述する(パワポの是非)(★★★★)

中国語学校や大学などで学んでいる人は授業の要点を記述してまとめる一手間をかけるべきだと思います。学習効果が高いのは、非常にアナログではありますが、先生が板書してそれを書き写し、自分が理解し定着しやすいようにまとめることです。

最近の講義では先生はパワーポイントの説明資料を使うことが多くなりました。このパワーポイントは教える側には効率的ですが、学ぶ側にはあまり良くないと思っています。先生はもちろんパワーポイント資料を作成する時にはしっかり考えます。何度か授業を繰り返して見出した反省点は資料に織り込まれます。また、説明効率が良いので多くの情報を詰め込みます。そして授業当日にはそれをそのまま説明します。そうすると標準的で膨大な量の内容を機械的に説明することになり、先生は伝えるべきことを伝えたと満足します。現場の生徒の基礎知識の有無や理解度に応じた個別対応はほとんどできません。

生徒の方はそんなスピードと量を見聞き考えながらメモを取るのは至難の業なので、手っ取り早くパワポの写真を撮って、後から見直そうと考えます。しかし、写真を撮った時点やった気になり安心してしまい、後から見直すことはほとんどありません。つまり、先生も生徒も脳を使っていない授業になっている可能性が高いのです。

先生が板書する授業では、先生は生徒の様子を見ながらポイントのみを書きます。量が絞り込まれてゆっくり伝えられるので、生徒の方もしっかり考えながらメモしていくことができる訳です。情報量は少ないかもしれませんが理解度は高くなり、結果的に習得は早いと思います。

そうは言っても、生徒側から教える側の効率を落とす話をするのは難しいです。次善の策として、可能であればパワーポイントを事前に提供してもらい、授業で強調されたり補足説明されたりした内容や自分自身の気付きをメモしていくようにすれば効果が期待できると思います。

「授業に参加した、パワーポイント資料の写真を撮った、その後見直すことなくお蔵入り」ということにならないよう、何らかの形で要点を記述して復習することをお勧めします。

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