愛すべき老中国 : 羞恥心の違い

中国人は日本人に比べて人と人との距離が近いです。私の経験では中国人は近過ぎて日本人は遠過ぎるので、日本人にとって中国人の距離の取り方は非常に近く、異性が平気で接近してきてビックリすることがあります。体臭や口臭なども気にする様子がなく間近で話をしますし、異性間でも同性間(女性)でも老若男女問わず仲睦まじく手を繋いで歩いています。カップルの公衆の場でのいちゃつき方も全く遠慮がないものです。これらは以前も今も変わらず、日本人と比較した場合の中国人の特徴だと思います。

以前は日本人には更にビックリするようなことが多々ありました。例えば一時期都会で流行ったスケスケファッション。黄色やピンクのレースで作られた妖精のような服装でしたが下着が透けて丸見えでした。日本でも見せ下着みたいなのが流行ったことがありましたがその比ではなく、全身透けて丸見えでした。その姿で会社にも来るので日本人を中心に「さすがにどうか?」という声が上がり、やんわりと禁止することになりました。

有名なニーハオトイレ。私が訪問し始めた頃はさすがに男女は分かれていましたが、溝の上に低い仕切りがあるだけのものがたくさんありました。前のおじさんの頑張る姿を見ながら・・日本人の私には無理でした。公衆トイレは有料で管理者がいました。当時システムも言葉も分からなかった私はお金を払わず、監視のおばちゃんが何やら叫んでいるのを無視して立ち去ったこともありました。ドアを閉めない、あるいは閉めても鍵をせずに用を足している人も多く、開けて入ったらおじさんがいてビックリしたことも度々あります。しかも洋式の便座は汚れ放題なので便座を取り外した上にしゃがんでいたりします。女性社員の報告によれば女子トイレも状況は同じでおばさんがドア、鍵を閉めずに便器の上にしゃがんでいたそうです。高速道路のサービスエリアにトイレ休憩に寄るとトイレがない、見廻すとそう遠くない草むらにたくさんの人がしゃがんでいました。日本の女性が一番驚き、そして中国を敬遠する理由がこのようなトイレ事情でした。出張帰路に韓国の仁川空港でトイレに行くと文明圏に戻ってきた感じでホッとしていたものでした。

近年の生活やマナーの向上により随分改善されてきました。唾を吐く人も減りましたし公衆トイレも政府主導ですっかりきれいになりました。クチャクチャ音を立てながら食べる人も減ってきました。私にとってはあとはガニ股で歩く女性が気になるくらいです。

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