愛すべき老中国 : 春節

中国の春節といえば以前はどこでも花火と爆竹でした。

花火や爆竹は十二月末くらいから店先に並び始め、一月に入ると屋台などでも大量に売り出して春節ムードを盛り上げていました。みんなせっせと買っていました。そして大晦日の陽が落ちた頃から打ち上げが始まります。そこら中の道路や空き地、はたまたマンションの部屋などから一斉に打ち上げられて、ヒューヒュー、バリバリバリとすごい音です。ホテルの部屋にいても音と光がすごくて寝られたものではありません。寝るのはしばらく諦めて窓から花火を眺めたりしていました。そして春節当日は爆竹です。家族の健康や商売繁盛などを祈願しながらそこら中の道路や空き地でバリバリバリバリ。紅い包装紙が飛び散って道路が真っ赤に染まっていました。春節休暇期間はほとんどの飲食店がお休みになるのですが、それでも中国駐在の外国人の中にはこの伝統行事を見たさに帰国せずに中国に残る人もいたものです。

ただ、あまりに過激になり過ぎて暴発して怪我をしたりひどい場合は亡くなるような人がいたりしました。そして大気汚染がひどくなるにつれて環境意識が高まり、花火や爆竹を禁止するところが大都市を中心に増えてきました。2019年現在では地方都市ではまだ禁止されていないところもありますがやはり徐々に制限されていくものと思われます。やむを得ない時代の遷り変りですが、中国らしい伝統行事がなくなっていくのは寂しい限りです。

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