恐怖の微信紅包

フィンテックが発展した中国では微信(WeChat )でいろいろな取引ができて大変便利です。しかしその中に私が恐怖を覚える機能があります。お年玉(紅包)の配布機能です。グループチャットを作ってそこに提供者がお金を投じるとランダムな割合で分割されてそれをグループメンバーが受け取っていく仕組みです。クジ的な要素もあり大いに盛り上がります。

困るのは宴会の場でこれが多用されることです。ただでさえ中国の贈り物の文化では大きなお金が動きます。現金取引の頃には我々外国人はその慣習の中になんとなく入れず(入らず)出費はあまりなかったのですが、微信のこの機能のおかげ(せい)で外国人でも簡単に参加できるようになりました。年末の宴会はいろんなグループ単位で何度もあり、その度にリーダーやアドバイザーの立場の我々は大金をむしり取られます。しかも飲み会の場で始まった際にはみんな酔っ払っているしクジで配分が少なかった人は次こそはと期待するので、大いに(無駄に)盛り上がって「谢谢老板!」のおだて声で何度も何度も繰り返されます。そうやって我々はお年玉貧乏になってしまうのです。

もちろん愚痴であり冗談です。僅かな()お金でチームメンバーと交流が深められてとても良いことだと思っています。そう思ってはいますが、年末、春雪前になると携帯が壊れないかなと密かに期待してしまう外国人は私だけではない筈です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です