中国では小区内で遊んでいる子供をよく見ます。私が住んでいる小区にもちょっとした広場と遊歩道があり、お母さんやお婆さんに連れられた子供たちがたくさん遊んでいます。ベンチに座って眺めていると話し声も聞こえてくる訳ですが、当たり前ながらその中国語のうまさに驚きます。こちらはもう8年近く中国語をやっていてまともに話せないのに、どう見ても5歳にもなっていない子供が上手に会話しているのを聞くと天才ではないかと思ってしまいます。たまに話しかけられて答えたら発音が悪くて怪訝な顔をされた時には、思わず肩を落としてしまいます。子供の方も見た目から外国人だとは思っていなかったからか驚いて親に報告に行きます。向こうの方で何やらヒソヒソ話しているのを見ると差別されているようで何だか悲しくなります。子供はストレートです。
子供の話に耳を傾けるのは良いリスニングの練習になります。平易で短い話し言葉が多く、ゆっくり発音するので聞き取れる部分が多く、満足感が大きいです。そして観察していると子供が言葉を覚えていく過程が分かって参考になります。子供は友達や親に話しかけ、相手の言葉を聞いてそれを真似たり質問したりしながら、そのトピック関連の用語や言い回しを喋りながら丸覚えしていくようです。何度も繰り返し口に出すことの重要性が分かります。
子供に話しかけられて返した中国語が通じると大きな満足感があります。ただ、そのまま会話を続けると下手なのがバレてしまうので、早々に切り上げるのは言うまでもありません。