中国は広く多くの人がいて中国人の特徴を一言では語れません。ただザックリ区切るとすれば北方と南方に分けられるようです。私は北は吉林省、南は江蘇省で仕事をしたのでその違いを体感しました。
まず北の人は比較的体が大きい人が多いです。女性でも170くらいある人はたくさんいます。そのためか食べる量も北の人の方が多いです。会社の食堂で工場の作業に従事する人などはビックリするほど大量のごはんを食べます。対して南の人は体はだいたい日本人と同じ大きさで、食べる量は日本人よりは少し多い気がしますが北の人よりは少ないです。そして酒の量も北の人の方が多いです。女性でも良い飲みっぷりの人がたくさんいます。
言葉は、北の人がはっきりしていて早口で巻き舌が多く使われ、南の人の方が比較的ゆっくりです。共通語として設定された普通語が元々北の言葉をベースにしているので、北の人にとってはさほど難しくなく、対して南の人にとっては方言が元の言葉で、普通語はいわば後から学んだ言語なので、北の人ほど得意ではないと聞きました。普通語に対して北は地方ごとの訛りはあるが方言はない、南は多くの方言があって差が大きいということらしいです。
性格では、北は率直でおおらかだけど気が強い人が多く、南は婉曲的で穏やかな人が多いイメージです。北の人は声が大きいし自分の意見をズケズケ言うので特には喧嘩になったりしますが、根はカラッとしているので悪いと思ったら素直に謝るし遺恨を残さないことが多いです。また、人情味が厚い人が多いので一度友達になったら強い味方になります。南の人は日本人に近いイメージなので日本人が付き合うのにストレスを感じることが少ない傾向にあります。
他にも気候の違い(北は極寒乾燥、南は高温多湿)、食べ物の違い(北は麺、南は米)、習慣の違いなどたくさんあります。北と南の特徴を把握した上で、郷に入れば剛に従えの精神でお付き合いするのが良いと思います。