仕事で通訳さんに入ってもらうことが多いですが、中国語が少しできる人が中途半端に中国語を使いつつ中途半端に通訳さんに頼って、混乱している場面をよく見かけます。中国語の上達を目指す人なら、簡単な会話は多少下手でも全て中国語で通す心意気が必要です。
よくある中途半端は、日本語で話している中で知ってる単語や言い回しだけ中国語を使うケースです。本人は少しでも中国語を使う方が伝わり易いと思うのかもしれませんが、日本語で話している中で発音が正確にできない中国語を使ってみても、まず中国語を話したと認識されません。発音が下手でも聞き取ってもらえるのは、最初から中国語を話していると認識してもらっていて、変な発音でも中国語の何かだと思って推測してくれるからです。中国語を使うつもりなら下手でも最初から中国語で話すべきです。そしてうまく言えないところだけ通訳さんにお願いするのです。
また、相手の中国語での問いが分かった時だけ通訳を待たずに答えるというケースもあります。しかもその答えが何を言いたいのか分からない。通訳さんは何をどう訳せば良いのか分からず混乱します。やるなら全て自分で聞くことを前提に、分からないところだけ教えてもらうという方がスムースに会話できます。それができないのであれば中途半端なことをせず全て通訳さんにお願いするべきです。
何より学習者にとっては、中途半端にお願いすることで自分で考えなくなるというデメリットが大きいです。知っている言葉を駆使して何とか意思を伝えようとする行為は、自分ができない部分を顕在化させて改善するのにとても良い方法です。そこを通訳さんに任せてしまったのでは全く成長がありません。どうせネイティブレベルにはなり得ないのだからいくら勉強しても下手で当たり前、くらいの気持ちで恥ずかしがらずに話しましょう。みるみるうちに上達すると思います。