中国語学校に通う(★★★★★)

中国語の学習にはいろんなやり方があります。最も一般的な学校で習うことについて、メリットやデメリット、教育スタイルの比較について紹介します。

『教えてもらうか独学するか』:拼音の項で述べましたが、私は少なくとも初心者のうちは独学は控え、有識者に正確に教えてもらうべきだと考えています。特に発音が難しい中国語では、間違った発音を覚えてしまうと二度と正しい発音ができなくなるというリスクが高いです。実際にそれで中国語を断念した知人が数人いるだけに、私としてはここは確信を持ってコメントしておきます。また、独学では自分のペースで学習できるのに対して、教えてもらう場合は学校や先生の都合に合わせる必要があるので、時間や内容調整の融通が効き難いという難点があります。そのため、時間の確保が難しい兼業学習者には独学が良さそうに思えますが、一方で仕事や他の用事に流されてしまいがちなので、ある程度の外部からの強制力が働いている方が継続には有効だという考え方もあります。事実、私は中国語学習のモチベーションが同僚たちに比べて高い方ではありますが、学校に行っていない時には気が付くと仕事ばかりになって学習を疎かにしてしまっていることが良くあります。また、教えてもらうにはもちろん費用がかかりますが、お金を払うことで性根が入って真剣に取り組めるということもあります。これらの考えから、私は独学よりも教えてもらう方が良いと考えます。

『プライベートかグループか』:一般に中国語学校ではプライベートレッスンが多いのではないかと思います。一方、大学や団体が主催する交流会などではグループレッスンが主体です。プライベートレッスンの魅力はカスタマイズが可能であること、個人の能力や希望に沿った教え方をしてくれることです。詰まっても、周囲を気にすることなく自分が理解できるまでとことん聞くことができます。グループレッスンは個人の都合で進められないかわりに、学習の仲間がたくさんいて切磋琢磨できるのが大きな魅力です。他の人の発言や質問を聞いて自分では思い付かなかった気付きを得られたり、相互に教え合ったりできます。競争心が芽生えて、それがモチベーションに繋がります。そして何より、仲間意識が芽生えて学習に取り組むのが楽しくなります。どちらが良いかと一概には言えないですし人によって好みはあると思いますが、あえて言うなら学習初期はプライベートでじっくりと、中期以降は引き続きプライベートか、楽しい人間関係が見込めるならグループを視野に入れるのが良いかと思います。私はこれまでほとんどプラベートで教えてもらってきましたが、大学で学んでいる知人の話を聞くととても楽しそうなので、いつかは大学で学んでみたいと思います。

『通うか来てもらうか』:学校に通うか家庭教師に来てもらうかという比較です。学校に行くとホワイトボードや教材が完備しているのに対して、一般の家にはそれらがありません。私はホワイトボードに先生も自分も書きながら授業をしてもらうのが好きなので、通う方が好きです。家庭教師に来てもらうのは移動時間のロスがないので有難いのですが、どうしても授業の質は落ちると思います。生活環境の中では気持ちがダラけてしまうということもあります。ある時期に先生の派遣をお願いしたことがあるのですが、先生(女性)がOK だというので待っていると、当日に「彼氏にダメと言われた」とドタキャンされたということもありました。

『Face to Faceかネットか』:ネットのオンラインスクールで勉強したことはないのですが、以前学校で教えてもらっていた先生に中国と日本を繋いでスカイプで授業をしてもらったことはあるので、その経験を踏まえて比較します。ネットだと通う必要がないので時間的に有利です。ただ、「痒いところに手が届く」授業は難しかったです。例えば書いて説明してもらうような場合は記述欄に文章をインプットしてもらうのですが、その文章を指で示して説明するようなことはできないので意思の疎通が難しかったです。また、絵を描きながら説明することが意外と多いのですが、それもやり難かったです。他にも宿題の答え合せや細かい部分の発音練習など、うまくできないことが多かったです。たぶん専門のオンラインスクールではそのような課題は対策しているのだろうと思います。中国生活を終えて帰国してから学習を続ける際には検討してみようと思っています。

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