モチベーション~ 個人の成長

中国人の同僚と仕事をして感じる彼らのモチベーションの源泉は個人の成長です。仕事を通して成長の機会が与えられるのを期待する人が多いです。お金が好きな人が多いイメージですが特に若い人たちは給与よりも成長を重視していると思います。中国は近代になって生まれがどうあれしっかり勉強すればいい大学に進学でき、いい職を得られる社会になりました。今の若い人はそれができなかった親の世代の期待や訓示を受けて厳しい競争に身を置いてきています。理系の優秀な学生が目指すのが今後伸びていくITの世界だというのがそれを表していると思います。日本の優秀な理系の多くが目指すのは医師なので、産業の発展においては差が広がっていくのは自明の理です。

従って中国人の部下に仕事を与える場合は、その人のキャリアプランをしっかり考えた上で、成長に寄与する仕事をアサインするのがやる気になってもらうポイントだと思います。これは日本人の部下に対しても重要ですが、日本人の場合は個人よりも会社の業績への貢献を重視する面もありますし、近年ではワークライフバランスを重視する傾向もありますので、個人のキャリアを十分に考慮していない、あるいはあえて伝えていないことが多いと思います。この認識のまま海外にも進出するため、ある程度育った従業員がどんどん流出してしまっています。「日本の常識は海外の非常識」と認識した方が良いことの一つです。

中国人には個々人のキャリアプランを踏まえて「あなたの〇〇の能力を伸ばせるからこの仕事をやってもらう」という仕事の与え方をする必要があり、そうすることでやる気になってもらえると思います。

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