外国に住んでいるとその国が嫌いになる波が定期的にやってくるものです。特に中国の場合は、まだまだマナーが悪かったり自己中心的な言動に遭遇するなど、日本人からみるとイライラしたりゲンナリしたりすることが多いので、比較的大きな波となってやってきます。私の場合は、中国赴任当初はだいたい3ヶ月毎に来ていましたが、最近では6ヶ月毎くらいに周期が長くなってきました。その波が通り過ぎると今度は手のひらを返したように好意的になったりします。この波に合わせた学習のメリハリが必要だと思います。
嫌気の大波が来た時に無理に中国語の勉強をしてもはかどる筈がなく、返って嫌気を倍増させる結果になります。せっかく学習を重ねてきた中国語が「見るのも嫌!」ということになってしまうのはもったいないので、この時期は思い切って学習をストップすべきと思います。大波に逆らわず、中国関連のものにできるだけ触れないようにして気分を変え、なるべく早く大波を去らせるのが得策です。大波さえ去ってしまえば、モチベーションは復活します。
そのためには自分を客観視することが重要です。私の場合は兆しは食の好みの変化に現れます。普段好きな烤羊肉串や重庆火锅、兰州拉面、白酒などに嫌気がさしてきて日本食が恋しくなってきたらたらすぐに生活パターンを変えます。人によって違うと思いますが「なんとなく疲れたな、嫌だな。」と感じ始めたら、気分転換に入るべきだと思います。中には無理をし続けて精神のバランスを崩してしまう方もいらっしゃいます。真面目でひたむきな人ほどそういう事態に陥りがちです。好き嫌いの波は誰にでも、どんなものに対してもありますので、時には肩の力を抜いてやり過ごすように工夫しましょう。