中国人だけでなく外国人は日本人に比べて自発的なチームプレイが上手でないようにみえます。日本人が他に対して上手すぎるのでそう感じるのだと思います。日本は江戸時代の鎖国による遅れを取り戻すべく、明治政府が掲げた富国強兵に対する施策の一つの教育政策で、欧米の知見を丸暗記することと団体の機能を高める和を重視した教育が開始されました。私見ですが日本の教育は現在に至るまでこれに基いていて、それ故に日本人は集団行動が非常に得意です。高度成長期にはそれが功を奏し各々が企業という集団の発展に大きく貢献しました。しかし消費者のニーズが多種多様化してきた現在、個々の要求に答える取り組みには上手く適応できていないのが現在の姿ではないかと思います。いずれにせよ日本人は言われなくても集団への貢献を当たり前のように実施する特別な資質を持っています。
一方で外国人がチームプレイができないのかというとそういう訳ではなく、きちんと役割が決められていて期待されるものを理解していれば十分以上にできます。日本人との違いは何も言われなくてもやるのかどうかです。やる人もいればやらない人もいます。日本人としては外国人が自分と同じように何も言わなくてもやってくれるだろうと放っておくのではなく、チームプレイの中での個々人の役割と期待値を明確に伝える必要があります。そのために網羅的で緻密な業務設計が必要になります。それを認識しているか否かでチーム業務のアウトプットは大きく異なります。