カリキュラムとテキストについて(経験談)

初級から中級くらいまでは基本的に学校が用意してくれるカリキュラムとテキストで学習を進めました。最初の3ヶ月はひたすら拼音の練習、その後はテキストにそって単語を解説していただき、文章を読み、練習問題をやるというスタイルです。習った単語は宿題として次回までに拼音を含めて全て覚え、次回の授業の最初に書き取りテストを行います。授業は2時間、週に3回通っていたので宿題が大変でした。初級のうちは単語数が少なかったのですが中級になってくると一度の授業で80ほどの単語を習うため、次回までに覚えるのが本当に大変で、プライベートの時間はほぼ全て単語の暗記に費やすような期間がありました。意地になって覚え続けそれが快感になってましたがあんなことは今ではとてもできるとは思えません。自分でもよくやったものだと思います。

中級くらいになるとHSKで実力を確認するようアドバイスされ、HSK5級合格に向けた学習を進めました。HSKの過去問題や模擬問題を集めたテキストを使用しました。難しかったのは文法とリスニングでした。特に文法はそれまでの授業で習わなかった訳ではないですが、散発的な知識だけでいきなり問題に当たるという感じでとても苦労しました。中国語オンリーで文法を学ぶのは難しかったので日本で買った文法書で補足学習しました。

2年弱で5級の合格点(6割)をクリアできたのは、勉強というものから離れて久しかった私にとっては大きな喜びでした。学校が祝賀会を催して下さって嬉しかったです。

自分としては5級をクリアした時点でゴールインした感があったので、出向業務が終了したこともあって学習を休みました。独学で続けようと思ってはいたのですが、中国語の環境から離れてしまうと私のような消極的な動機で始めた者にはモチベーションの維持が難しく、次第にやめていってしまいました。

その後、また出向することになったので学習を再開しました。とりあえずはHSK6級受験は意識せず、自分が興味があるビジネス領域のテキストを紹介してもらい、それに沿って学習を進めました。中国での外資系企業や国内企業の活動展開や業務で必要な知識が学べ、中国語というより内容を楽しみました。そうしているうちに少しづつ自信が付いてきたのでHSK6級に挑戦することにしました。6級では求められる語彙数が5級の倍になるため、先ずは集中的に単語を暗記しました。暗記効率を上げるためにいろいろ試してみましたが、音と視覚で覚えていくキクタンが効果があったように思います。ただ、覚えてもすぐに忘れるという状態を繰り返していたのが正直なところで、結局受験前の数週間でなんとか詰め込んだものの、試験が終わればほとんど忘れてしまいました。残念なことです。次に文法、6級の文法問題は間違い文探しなのですが、先生が6級文法問題に出題される典型的な間違いを整理して説明して下さり、それを理解することで5割から7割程度は得点できるようになりました。結果、6級の及第点をクリアできました。周囲に同じような会社員で6級をクリアしている人は少なかったこともありとても嬉しかったです。

いい学校、いい先生に恵まれて幸運だったと思っています。

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