停滞期からの脱却 〜インプット型からアウトプット型へ〜

私もそうですがHSK6級で6〜7割正解のレベルに到達したからといって、ネイティブの会話が満足に分かるわけではありませんし自分から流暢に話すこともできません。自己紹介やものごとの簡単な説明くらいならできますが深い話はできませんし、話をしても問われたことに答えるレベルで積極的な会話はできません。「聞いて分かるけと話せない」「読んで分かるけど書けない」これはインプット型の学習はできているけどアウトプット型の練習ができていない状態です。だから試験の得点が多少上がっても中国語が上手になった感覚はなく、実際には停滞状況に入っています。ここから脱却するにはアウトプットの練習を取り入れる必要があります。インプットしたものを理解して頭で再構築してアウトプットして検証して見直すことにより、初めて自分のものとして蓄積されます。

中級レベルに達している人は日常会話に必要なインプットは十分にできているので、それを「話す・書く」でアウトプットする練習をするべきです。ネイティブと会話や文章のやりとりができる環境にある場合は積極的に交流しましょう。ネイティブ側も母国語でやりとりできるのは嬉しいので、こちらが多少下手でも気にせずに相手をしてくれる筈です。

ネイティブとの接点が少ない環境にある場合は少々難しいです。同じくインプット学習がある程度完了している学習者と会話の練習をするのが良いですが、互いに正しい言葉使いができているか分からないので、先ずはテキストの会話文でロールプレイをするのが良いと思います。フリートークはやはり先生などの有識者の立ち会いの下で実施するのが良いと思います。

テキストとしてはシャドウイングの項でも紹介した「中国語短文会話800」が良いと思います。新しい言い回しをインプットするのではなく何度も口に出してアウトプットの練習をする訳なので、基本的で簡単な会話表現が適切だと思います。もちろん他にも良いテキストはありますが、あれこれ手を出すのではなく一つをやり込む方が効果は高いと思います。

通訳メソッドを応用した中国語短文会話800

「分かる」中国語から「使える」中国語へ。楽しみながらアウトプット練習を頑張りましょう。

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