中国の治安の良さ

日本人が中国に来て驚くことの一つに治安の良さがあります。日本で中国に関するおどろおどろしいニュースばかりを見て、日本人が街をウロウロしていたらやられるのではないかと本気で考えている人は少なくありません。しかし実際に中国に来てみると深夜に女性が1人で歩いていたりして驚きます。反日感情がないとは言いませんが、基本的に中国人は日本人にとても親切ですし、日本人だからといって差別したり攻撃したりすることはありません。南京に住んでいる私が言うのですから間違いありません。

私はいろんな国で仕事をしてきて自分自身や知人が犯罪にあったこともあります。アメリカのマイアミでは財布からお金を抜かれましたし、コロンビアのボゴタでは銃声に身を伏せたこともあります。物取りみたいなのにしつこくつけ回されたことは南米でも東南アジアでも何度もあります。(悲惨なのではコロンビアで職場の先輩が偽警官に銃殺されました。)そんな国々を経験をした後の中国でしたから当然かなり警戒して臨んだのですが、拍子抜けするほど平和でビックリしました。それから16年間以上も中国とお付き合いしていますが、私が経験した最も危険なことといえば、尖閣問題の時に長春で酔っ払って大声で騒いでいた日本人のおじさんが中国人に殴られたというのを聞いたくらいです。長春では東北人の気の荒さなのか大声で口喧嘩する人をよく見かけましたが、南京に来てからは本当に何もありません。空手を教えに大学に行くことがありますが、大学の構内は更に平和で、女子学生が部屋着で洗面グッズを片手に構内の銭湯に向かっていたりします。

もちろん我々は外国人ですから常に気を引き締めていなければなりませんが、過度に恐れるような治安状況ではないので、その点は安心して訪問すれば良いと思います。

ただ、近年では経済発展に伴って貧富の差が拡大し、それにつれて治安は徐々に悪化していると聞きます。外国人、特に日本人はスキが多い金持ちにみられて狙われ易いですから、無駄に目立つことをしない、荷物は肌身離さず等々、基本的な防犯知識と行動は身に付けて訪問するようにしましょう。

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