中国人は人間関係を大切にするので、誰かにお世話になる時にはお土産を持っていく場合が多いです。会社の人の場合、特に多いのが多いのが白酒です。両手にいっぱい抱えて持ってきます。しかし、私が知る限り白酒が好きだという日本人は少ないので、正直言ってあまり喜ばれません。もらっても持て余してしまいます。そこで、事前に「要りません」と告げても、やっぱりニコニコ笑いながら大量に持ってきます。ひょっとして遠慮して断っていると認識されているかも?と思って、はっきりと「持ってきてくれても日本人には好きな人が少なくて飲まないのですよ」と告げても、やっぱりニコニコ笑いながら大量に持ってきます。
何故そこまでして持ってくるのか不思議に思って、ある人に聞いてみると「白酒は中国の文化の象徴で、友好の証です。だから、それをプレゼントして受け取ってもらうことに意味があるのです。味や好みの問題ではないのです」と。
なるほど、そう言われては受け取らない訳にはいきません。そのようにして職場の物置には行き場のない白酒が積み上がっていくのです。