これは工夫というか必ずやるべきことです。学習が進んでくるとネイティブと楽しく会話ができるようになりますが、もちろん全て正しく話せている訳はなく、伝えることを最優先に適当に言葉を繋いで話している場合があります。聞き手の方も相手の言いたいことが分かればとりあえずそれでいいので会話はそのまま流れていきます。この状態では話し手の方は意思疎通ができたことに満足しますが、自分の中国語の間違いに気付くことはありません。他の国の人との会話でもあり得ることですが、特に中国人は相手の面子を大切にしますので、相手の間違いを殊更に指摘することはほとんどありません。だからあえて間違いを指摘してもらうことが必要なのです。
お願いするのは親しい人数人でいいと思います。多いと話すたびにいちいち間違いを指摘されて、自分の能力のなさにがっかりして凹んでしまったりします。私は一時期それで軽い対人恐怖症になり言葉が全く出てこなくなってしまったことがあります。
そして指摘してもらったら、なぜ間違いなのかを教えてもらい、それを記録しておくことが大切です。きちんと納得して印象付けることで一度で覚えてしまいます。これをやらないと同じ間違いを何度も繰り返します。もちろん繰り返して覚えても良いのですが、指摘する側にとっては簡単なことなので、一度言って覚えていなければ相手が自分の指摘を軽視していると感じて、その後指摘するのをやめてしまう可能性があります。一度で覚えるというのは教えてくれる人への礼儀です。しっかり覚えましょう。
間違い事例集は個人の学習の宝、ノウハウの塊です。どんどん話して指摘してもらい、知識を蓄積していきましょう。